鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)
鍛冶ヶ谷や上郷などから山中を経て鎌倉に入る古道があった。
現在、ゴルフ場となっている辺りに古道があったようだ。
鎌倉を取り巻く山並み(現在は天園ハイキングコースとなっている)を越えて市中に入るのだが、ほとんど踏み分け道程度であったと思われる。
ハイキングコースの大平山を降ったところが獅子舞。
かなりの急坂で、馬を利用しての通行は難しいと思う。
だが、鎌倉へ入るための道の一つであれば、平地に出た獅子舞の辺りに武家屋敷が設けられていたとも考えられる。
そんな風景が遺されている。
現在、獅子舞の山裾の平場が市民農園になっている。
山中から降ってきた古道を見下ろすような位置に平場がある。
その裾が鎌倉石の石垣で補強されたようだ。
ただし、鎌倉石は脆弱であるため風化しており、近代に至ってコンクリートで補強されたようだ。
それでも摩滅して隙間だらけになっているため、今は金網で補強されている。
いずれ崩れるのだろう。
電力会社の設備が目の前にあり、農園のための用具置き場が谷戸の奥の方に設けられているのが残念だ。
いい景色なんだけどなあ。